定年退職後のシルバー世代が働くメリット3つ
定年退職後のシルバー世代が働くメリット3つ
会社を定年退職後も働くシルバー世代の方が増えています。総務省の統計によれば、65歳以上の就業率は11年連続で増加しており、平成26年は681万人と過去最多となっています。また、就業者全体に占めるシルバー世代の割合も増えているようです。
ここでは、シルバー世代が働くことで得られる主なメリットと、シルバー世代の働き方についてお伝えします。
メリット1:年金以外の収入が得られる
年金生活になると、現役時代に比べて収入が少なくなります。また、少子高齢化が続く現代は、年金額の縮小が見込まれる状況です。一方で、医療技術の進歩などにより平均寿命は延びています。退職金や預貯金があるとはいえ、老後の資金に不安を感じるという方も多いでしょう。
退職後に働くことで年金以外の収入が得られ、経済面も安定につながります。また、お金に対する不安が少なくなるという、心理面での効果も大きいでしょう。
メリット2:健康的に生活することができる
現役世代では、働きすぎが健康に悪影響を及ぼすケースもありますが、自分のペースで働くことができるシルバー世代の場合、働くことで健康に良い影響をもたらすことが多いといえます。
規則正しい生活のリズムを作ることや、適度に身体を動かすことで、メリハリのある健康的な生活を送れるのも、シルバー世代が働くメリットです。会社勤めなら定期的に健康診断を受けられるので、病気の早期発見などにも役立ちます。
メリット3:やりがいや生きがいを感じられる
現役時代、熱心に仕事をしていた人ほど、定年退職後はやりがいを見失ってしまうことが多いものです。仕事をしなくなったとたんに無気力になったり、うつになったりといったケースも少なくありません。
定年後も自分の仕事に取り組むことでやりがいや生きがいを感じられ、生活にハリが生まれるという声は多いです。仕事を通じてさまざまな人とかかわりや交流を持てることも、精神面に良い影響をもたらしてくれることが多いでしょう。
おすすめの職種は、送迎バスドライバー
シルバー世代も多く活躍している職業に「送迎ドライバー」が挙げられます。送迎ドライバーがおすすめできるポイントは以下の3点です。
嘱託職員やパートで雇用される
きつく辛い重労働ではない
第一線で社会の役に立てる
いろいろな世代の人と関われる
仕事の選択肢が広い
送迎バスドライバーは、エリアやルートが決まっているためシルバー世代でも難しいことがなく、嘱託職員やパートとして働くことができます。
施設の利用者を送迎するお仕事なので、重労働ではなく第一線で働き続けられることもポイント。いつまでも社会の役に立ちたいと考えている方に適しています。
同世代以外の若い人や、自分よりも高齢の方など異なる年代の人とも関われるため、日々多くの刺激があります。乗降中に「こんにちは」と簡単な挨拶やコミュニケーションをとるので、いつまでもイキイキと働いていたい方におすすめです。
温泉施設・スクール・病院などへの送迎のほかに、介護施設や福祉施設への送迎も行われているため、就職先が幅広く自宅近くでも求人を探しやすいことも魅力的。
仕事を続けるうえで、自宅からのアクセス性は重要な部分です。あまり遠くまで通えない方でも、送迎バスドライバーのお仕事は一定数の募集が常にかけられており、求人が探しやすくなっています。
■定年退職後の働き方、どんな仕事や方法がある?
定年退職後の働き方には、さまざまな方法があります。現役時代に働いていた企業や職場で「定年後再雇用制度」を利用して働き続けるのはもちろん、転職や再就職、独立起業といった方法もあるでしょう。
フルタイム雇用ではなく、パートタイムやアルバイト、派遣社員などといった形で自分のペースで働くこともできます。送迎バスのドライバーや清掃員、マンション管理人など、シルバー世代の働き手が求められる職種も少なくありません。
定年退職後も働こうと思われる方は、どのような働き方が自分に合うのかを考えたうえで求人情報などを確認してみてはいかがでしょうか。