高速道路の渋滞はなぜ起こる?知っておきたい渋滞ポイント
高速道路の渋滞はなぜ起こる?
高速道路では、事故や工事などによって渋滞するという印象がありますが、実は事故などが起こっていなくても渋滞が発生することが多々あります。
目立つ理由がなくても、渋滞が起きてしまうのはなぜでしょうか?
渋滞の発生しやすい場所はおもに「上り坂」「トンネルの入り口」「インターチェンジ合流部」「料金所」の4つがあります。
ここではなぜその4つの場所で渋滞が起きやすいのか、理由をご紹介します。
渋滞の発生しやすい場所【上り坂・トンネルの入り口・ICやJCT合流部・料金所】
■ 上り坂
上り坂は、車の速度が自然と減速していきます。速度が下がると、後ろの車は車間距離を保とうとしてブレーキを踏みます。すると、さらに後ろの車がブレーキを踏み速度を下げてしまうのです。この連鎖が渋滞を生む原因です。
上り坂の渋滞は、十分な車間距離があれば発生することはありません。しかし、走行する車が増えれば車間距離が短くなるため、減速の連鎖が発生しやすくなります。
上り坂と同じように、下り坂のあとに上り坂になる窪地も渋滞が発生しやすい場所です。
これは、下り坂の際にスピードを出し過ぎないようにブレーキを踏むと、さらに上り坂に差し掛かっても「下り坂から上り坂に変わった」と気づかないために、さらに速度が落ちて車間距離が詰まり、渋滞が発生してしまうからです。
高速道路では、坂道に「速度低下に注意」や「速度落とすな」などという看板がありますが、これは渋滞の発生を予防するために設置されているのです。
■ トンネルの入り口
トンネルは明るいところから暗いところへ入っていくため、先が見えないという不安や圧迫感によって無意識のうちにブレーキを踏み、速度が落ちてしまいがち。このトンネル入り口でのブレーキ操作が減速の連鎖を引き起こし、渋滞を発生させてしまうのです。
また、トンネルの中も暗い環境が続くために、無意識に速度を落として運転してしまうため、渋滞が発生しやすくなります。
■ インターチェンジ、ジャンクション合流部
合流部分では一時的に交通量が増加してしまいます。
合流してくる車を自分の前に譲るとき、自然と減速してしまうため、後続車も減速して車間距離が詰まっていくのです。
合流部で発生する渋滞は、速度を落とさずに合流できる技術がドライバーにあれば渋滞の発生を防ぐことができますが、もともと交通量が多い場合は渋滞を防ぐことは困難です。
■ 料金所
ETCが普及した現在でも、料金所は渋滞が発生しやすい場所となっています。しかし料金所での渋滞は、意外なことに渋滞全体の1%前後だといわれています。
これは、他の理由で発生する渋滞のほうが距離が長いということをあらわしています。
また上記であげた理由の他にも、高速道路の路肩に人がいても渋滞は発生するといわれています。これは、本来人がいないはずの場所に人がいることで「なんだろう?」と気になってよそ見をしてしまうためです。
以上で紹介した一見すると些細にも思える様々な原因から渋滞は発生します。しかし、渋滞が発生する理由を知っていても、渋滞に巻き込まれないわけではありません。
渋滞に巻き込まれないためには、各高速道路株式会社の「渋滞予測カレンダー」やJARTIC(日本道路交通情報センター)の「高速道路渋滞予測」を利用することをおすすめします。
回避のポイント
高速道路の渋滞を回避するために押さえておきたいポイントは以下の4点です。
混雑する時間帯を避ける
下道や迂回ルートを使う
カーナビを活用する
運転時間にゆとりをもつ
渋滞情報アプリ・Webサイトをチェックする
高速道路は首都圏や大都市圏を中心に混雑しやすく、ゴールデンウィークや年末年始などの祝日をはじめ、イベントの当日や前後など渋滞が発生しやすい時間帯をあらかじめ予測することができます。
移動の際には日中や夕方など混雑しやすい時間帯も考慮し、出発や帰宅の時間を早めることをおすすめします。
出発地から目的地までのルート全体を確認し、万が一渋滞した際に下道が使えないか、迂回ルートのチェックもしておくと安心です。
現在地と目的地までの距離感はカーナビでチェックできるほか、カーナビが迂回ルートを教えてくれる場合もあります。ただし、どこで渋滞が起きるかが予測不可能な場合は、移動時間を計算して早めに行動するようにしましょう。
渋滞情報はアプリやWebサイトからもチェックできます。NEXCOや日本道路交通情報センターが提供している公式の情報をチェックし、どこが混雑しているか(今後混雑する可能性があるか)を確認しておくと良いでしょう。
NEXCO東日本が運営する「ドラぷら E-NEXCOドライブプラザ」は全国の高速道路情報をリアルタイムに提供しています。
日本道路交通情報センターの「道路交通情報Now!!」も同様に、高速道路の渋滞情報や災害・イベント開催情報を発信しています。
ルート検索や規制情報が随時確認できますが、運転中のサイト閲覧は安全運転を妨げる可能性があるため、情報は前もってチェックするようにしてください。
渋滞の原因にならないように気をつけましょう
高速道路では安全運転を心がけ、常に周囲の状況に気を配りながらトラブルのないように運転を行いましょう。
万が一事故やアクシデントに巻き込まれてしまうと、自分自身が渋滞の原因となることもあります。
渋滞のおそれがある高速道路を走る場合は渋滞予測や混雑しやすい時間帯を避け、迂回ルートなども含めて目的地までの到着をシミュレーションしておくと安心です。
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