運転手の職業病!? 「坐骨神経痛」の症状と予防・改善方法
坐骨神経痛とは
人間の身体には、腰から足にかけて伸びている神経があり、これを「坐骨神経」と言います。
この坐骨神経がなんらかの原因によって圧迫されたり刺激されたりすることで、腰や脚に痛みやしびれがあらわれる症状を座骨神経痛と言います。
坐骨神経痛は多くの場合腰痛から始まり、お尻や太ももの後ろ、すね、足先へと痛みやしびれといった症状があらわれていきます。坐骨神経痛は、悪化すると歩行障害へとつながるため注意が必要です。
車を運転する人の坐骨神経痛の原因
車の運転はハンドル操作やペダル操作をしなければならず、腰だけで身体を支えることになり、自然と腰に負担がかかってしまいます。このため、車を頻繁に運転する方は、日常生活で正しい姿勢を維持できない時間が多くなり坐骨神経痛になりやすく、また悪化しやすいのです。
また、ドライバーの仕事によっては、乗り降りや荷物の運搬なども行うこともあり、さらに腰に負担をかけてしまうため、坐骨神経痛を悪化させてしまう恐れがあります。
坐骨神経痛の予防法
・シートに深く腰をかける
浅くシートに腰掛ける姿勢は、背骨に負担をかけてしまいます。シートに座るときは、しっかりと深くまで座り、背もたれに背中と腰がつくようにしましょう。
シートと背中の間にクッションを置くのもおすすめです。
・ハンドルとシートを適切な位置に調整する
ハンドルやシートの位置がドライバーの身体と合っていないと、肘や膝、腰に痛みが生じる恐れがあります。しっかりと腰が楽になるよう調整することが大切です。
坐骨神経痛の改善方法
坐骨神経痛は日常的な習慣から直していくことが大切です。
・正しい姿勢を保つ
畳や床に座るときは、正座を崩した横座りをしないようにしましょう。また、イスに座る際は足を組まないことも大切です。左右のお尻に均等に体重がかかるようにしましょう。
・ストレッチ
坐骨神経痛は筋肉が強張っていることが多いです。ストレッチを心がけてほぐしていきましょう。
以下に簡単なストレッチをご紹介します。
【お尻の筋肉をほぐすストレッチ】
1.仰向けになり、右膝を右手で、右足首を左手で持ちます
2.膝を右肩のほうへ抱え上げていき、20~40秒維持します
以上を左右で行います。膝を抱えて維持するときは、お尻が浮き上がらないこと、肩に力が入っていないよう注意してください。
【太ももの後ろをほぐすストレッチ】
1.仰向けになり、右膝をまげて右足の裏にタオルを引掛けて両手で持ちます
2.足を上に上げ、膝を伸ばします
膝を伸ばし切る必要はありません。肩に力を入れず、上半身が左右に傾いて床から浮かないように注意しながら行ってください。
ストレッチの注意点
坐骨神経痛の痛みが激しいときや、痛みを感じる部分が熱を持っている場合は行わないようにしましょう。
ストレッチは血行が良く、身体の筋肉がほぐれているお風呂あがりにするのが効果的です。
ストレッチ中に痛みが生じた場合も中止してください。
坐骨神経痛は、正しい姿勢がとれていない状態がつづくことで発症します。このため、運転することを仕事としている方は特に注意が必要です。1、2時間に1度は10分以上の休憩を入れ、身体をほぐすようにしてください。
また痛みが生じた時点で早めに医師に相談することも大切ですよ。
坐骨神経痛の痛みをなくして、快適な運転生活を送りましょう。
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