どんな違いがある? 「路線バス」と「観光バス」
どんな違いがある? 「路線バス」と「観光バス」
一口に「バス」と言っても、公共交通機関として走るバスから送迎用バス、貸し切りバスなどその運行形態はさまざまです。ここでは、おそらく誰もが利用したことがある「路線バス」と「観光バス」について、どんな違いがあるのかをご紹介します。
そもそも「路線バス」と「観光バス」って?
路線バスとは、路線を設定して運行されるバスの総称で、乗合バスとも言われます。国から許可を受けた路線を運行し、不特定の乗客を運送します。一般道路に路線を設定したものが主ですが、高速道路に路線を設定して都市間を結ぶいわゆる高速バスも路線バスの一種であると言えます。
観光バスとは、観光を目的として運行されるバスの総称です。団体で貸切運行される形式が一般的ですが、路線を設定して定期運行される形式の観光バスもあります。この場合は、路線バスと観光バス両方の性質を持っていると言えます。
路線バスと観光バスの違いは?
・乗務員の違い
現在、日本のほとんどの路線バスは運転手ひとりだけが乗務するいわゆる「ワンマンバス」として運行されています。一方、観光バスは運転手1名と車掌(バスガイド)1名が乗務するのが一般的です。ただし、近年では観光バスであっても運転手1名のみでの乗務や運転手2名での乗務などといったケースも見られるようになっています。
・乗降ドアの違い
路線バスの多くは、車両の左側の前方と中間の2ヵ所にドアが設けられています。前方ドアは運転席の脇にあり、乗降のために前方ドアを利用する際に運賃を支払うのが一般的です。バリアフリー対応が進み、ノンステップやワンステップ車両が一般的になっています。
一方、観光バスは前方1ヵ所のみにドアが設けられているものが多くなっています。車いすの対応などのため、中央や後部に専用のドアやリフトが設けられている場合もあります。
・座席の違い
座席は基本的に進行方向を向いていますが、優先席などを横向きに設置している場合もあります。
観光バスも座席は進行方向を向いているものが多いですが、回転させて向き合えるようにしている場合などもあります。また、一般的に観光バスは路線バスに比べて座席や足回りを広めに設計して乗客が疲れづらいように工夫されています。
路線バスと観光バス、運転手に求められることは違う?
路線バスと観光バスともに、運転手には安全かつ運行時間を守った運転が求められるのは同じです。
ただし路線バスでは、より正確な運行時間を守ることが求められます。走るルートが決まっているため、どう走れば良いかの感覚は身に付きますが、渋滞などで運行がどうしても遅れてしまう場合などもあります。
一方、観光バスでは、より快適な運転が求められます。ムダな加減速を極力減らすことや、カーブではなめらかなハンドル操作が必要です。路線バスと異なり、知らない土地を走る中でこうした運転テクニックが求められるのは難しい部分だと言えるでしょう。
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