安全運転コンテストとは? バス業界の安全運転のための取りくみ
安全運転コンテストとは?
バスドライバーは多くの人の命を預かる非常に責任のある仕事です。
また、運転する車両も大きいため車道を走る他の車や歩行者などを意識しつつ安全運転をしなければいけません。
そこで、東京バス協会と警視庁交通部が共催して行っているイベントが「バスドライバー安全運転コンテスト」です。
これは、バス業界全体の安全運転の意識を高めるために2016年から始まりました。
ここでは、このコンテストの内容やバス業界が行っている安全対策をご紹介します。
バスドライバー安全運転コンテストとは?
このコンテストは東京バス協会が、警視庁交通部と共催した操作技術ならびに安全運転技術を試されるものです。
コンテストは第一部門の「一般路線バス部門」と第二部門の「高速路線バス・空港連絡バス・貸し切りバス部門」の2つに分かれています。第一部門は2016年の10月9日に開かれ、第二部門は今年(2017年)2月12日に行われました。
第一部門では小田急バス・神奈川中央交通・関東バス・京王電鉄バス・西部バス・東急バス・東武バスセントラルなど合計11社が参加し、各社から2名のドライバーが選抜され、レベルの高い運転が披露されたのです。
コンテストはプロも難しいコース
府中運転免許試験場を会場として、交差点、踏切といった身近なものから、バスでは難しい方向転換、鋭角走行、S字走行、クランク走行などの難易度の高いもの、また停留所(乗車)、停留所(降車)などというバスらしい項目も含まれています。
100点満点から減点方式で行われますが、切り返しの数が多いほど減点されるという厳しさはプロならではだと言えるでしょう。
コンテストの狙い
このコンテストは、「バスの運転に携わる多くの人に安全運転の意識を高めてもらうこと」を狙いとしています。運転したのは一部の人ですが、このコンテストから「どういった点で安全への配慮を見落としがちか」など、改めて気付かされることは多かったそうです。
コンテストだけじゃない安全運転への配慮
バス業界ではほかにもさまざまな安全運転が取りくまれています。
日頃から安全運転を意識させる社員教育や、実際の事故事例を扱っての危険予知などの啓発活動といった、人に対する取りくみ。また、一部の会社では全車両に衝突防止のための衝突防止補助システムを導入するなどといった取りくみがされています。
こういった、安心・安全への配慮が利用者の安心につながっているのです。