高齢者の移動に欠かせない！ 送迎バスの需要が高まる

船橋市では、老人福祉センターがそれぞれ持っている送迎バスの空き時間を活かして、高齢者を対象にした移動支援を行っています。
これは目的地を医療センターだけに留めず、高齢者が交通不便な地域へ移動するのを支援するものです。
船橋市がこの支援を始めた背景には、公共交通機関の利用が不便な地域が多数あることや、広域にわたって、医療センターへのアクセスの需要が高まっていることなどが挙げられます。
船橋市は、自主的交通手段を持てない高齢者を対象に、要望の多い場所へのアクセスを確保し、交通の不便な地域をなくすこと。また高齢者の移動手段を充実させることで、高齢者が積極的に社会参加できることを目的としています。

最近では、郊外に大きなショッピングモールが営業されています。しかしこれもまた、免許のない方など自主的な交通手段を持っていない方には、遠く不便な場所となってしまっています。
そこで多くの商業施設では、無料の送迎バスが設置されるようになっています。公共交通が不便な場所への送迎は、集客アップとしても重要な要素となるため、非常に需要が高いものとなるわけです。
埼玉県飯能市にある「いなげや」では、地元のバスと協力して送迎バスを運行しています。送迎バスは、遠方だけでなく近隣の買い物に苦労する高齢者にも非常に喜ばれています。これは、地域が高台にあり住宅街には坂道が多いため。日常的な買い物で坂を上り下りするのに大きな負担を抱えていた高齢者に対して、優良なサービスとなっているのです。
このように、送迎バスの需要は交通手段の有無に限らず地域の特徴によっても生まれています。

車社会が進む一夫で、過疎化などの影響もあるために、近年では鉄道だけでなく路線バスの廃線が続いています。またその過疎化が見られる地域には高齢者が多く住むため、生活のための移動手段の確保は、早急に取り組まなければならない社会問題となっています。
ここでは、その解決案としての送迎バスについてご紹介しましたが、送迎バスを運営するには、公的な支援だけでは限界もあります。地域の人たちで支え合い、いかに経済の負担を少なくして支援していくということも大切なのです。

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