50歳を過ぎてもバス運転手になれる？

50歳を過ぎて、バス運転手として働きたいという方は少なくありません。近年はバス運転手の人手不足が深刻化していますから、年齢制限があるバス会社でも十分採用してもらえる可能性はあります。そこでここでは、50歳からバス運転手を目指せるのか、転職成功事例を含めて解説しています。

バスの運転手になるには年齢制限はあるのでしょうか？50歳からバスの運転手として転職を考えている方のために、何歳まで働けるのか解説しています。

■バス運転手に年齢制限はある？
まずバス運転手になるには21歳以上という年齢の条件があります。普通免許は18歳以上であれば取得できますが、バス運転手になるためには大型免許が必要になり、大型免許には普通免許を取得してから通算3年以上経過している必要があるからです。そのため、普通免許を取得したからと言ってすぐにバス運転手になれるわけではありません。

では、何歳まで働くことができるのでしょうか？結論から言いますと、ほとんどのバス会社は35歳未満を年齢制限としています。しかしこれはあくまで目安なので50歳でもバス運転手として働くことは十分可能です。特に昨今はバス運転手が不足していますから大型免許を取得していれば50歳でもチャンスはあるでしょう。

よって、一応年齢制限はありますが50歳だからと言って諦める必要はありません。


■バス運転手になるには大型免許が必要
ただし、バス運転手として働くためには先ほども述べたように「大型免許」が必要になります。大型免許と言っても「1種免許」「2種免許」に大きく分類されますが、お客さんに運賃を支払ってもらい運送する場合は2種免許がなければ働けません。ひと口にバス運転手と言ってもいろんな職種がありますから、どこで働くかによって条件も変わってくるでしょう。どんな理由であれ“大型免許”は確実に必要です。

バス会社によっては50歳でもバス運転手として転職することは十分可能です。しかしすべての人がバス運転手として成功できるわけではありません。ここでは50歳を過ぎてからバス運転手に転職し成功した事例を紹介します。

■56歳で大型2種免許を取得し念願のバス運転手に
定年退職後にバス運転手として再就職するのは困難だった56歳の男性は、元々警察に努めていました。33年間働いたのち、警察にある輸送用マイクロバスの運転手になるために大型2種免許を取得。1社目の面接ですぐに採用され夜行バス運転手として今も現役で活躍しています。最年長の新入社員、経験があれば50歳を過ぎてもバス運転手として働くことは十分可能でしょう。

■50歳以上を募集しているバス運転手の求人は少ない？
ほとんどのバス会社が35歳未満を年齢制限としているため、求人に50歳以上を可能としているところは少ないようです。そんな中でも50社以上、諦めずに応募した結果数社から1次試験の案内が届き、4次試験まで受け採用者20名という狭き門も無事クリアしました。50歳以上のバス運転手は難易度は高いものの、必ず採用してくれるところはあると背中を押してもらえる成功事例でした。

もちろん、バス運転手になるためには注意しなければいけない点もいくつかあります。

1.勤務形態
一般的な会社員とは違い、シフト制が定まっていません。3勤1休や4勤2休といったシフト制が多く、繁忙期には休日出勤もありますから体力も必要です。バス会社によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。

2.給与
給与水準は高いとは言えません。平均年収は約365万円。50代では少し上がり400万円を超える場合もあります。それも踏まえて転職を決めると安心です。

年齢制限はあるものの、やる気と体力があれば50歳を過ぎてもバス運転手として活躍することは十分可能です。その前にまずは大型免許が必要になりますから、取得していない方は試験を受けるところから始めましょう。