女性のトラック運転手の需要
女性のトラック運転手の需要
みなさんはトラック運転手にどのようなイメージを抱いていますか?近年は、女性のトラック運転手も増えてきていると言います。そんな需要が高まっている女性のトラック運転手について、全国にいる女性ドライバーの数や転職した際のメリット、お給料について解説しています。
女性のトラック運転手は多い?
トラック運転手と聞くと、女性より男性のほうがイメージしやすいでしょう。しかし最近では女性のトラック運転手も増えてきています。ここでは女性のトラック運転手の現状について解説します。
■全国の女性トラック運転手の数
少しずつ女性のトラック運転手が増えているとはいえ、実際どの程度いるのかあまりピンときません。平成25年に実施された総務省による労働力調査によると、全体の中で女性ドライバーはおよそ2万人でした。この数は決して多いとは言えません。そのため、近年増えているとはいえ現状はまだまだでしょう。
■女性ドライバーのためのプロジェクト
女性のトラック運転手はまだ少ないことがわかりましたが、一方で大型免許を取得している女性は13万人以上いると言われており、国土交通省による「トラックガール促進プロジェクト」も発足されたほどです。これにより女性ドライバーが働きやすい環境を確保する取り組みを行っており、今後はさらに女性のトラック運転手が増える可能性が高いでしょう。
女性がトラック運転手に転職するメリット
では、トラック運転手として転職した場合、どんなメリットがあるのでしょうか?
◎女性ならではの特徴を活かせる
男性では気づかないところに気づくので、気配りが重宝されたり整理整頓が上手かったりなど女性ならではの特徴を活かすことができます。
◎お客さまに安心感を与える
どの職業でもそうですが、女性が相手だと安心感を与えます。特にトラック運転手のように少し怖い印象を与えがちな職業は、女性ドライバーがいることで印象もアップしやすいでしょう。
◎運送会社のイメージアップにつながる
女性ドライバーが多いというだけで、運送会社のイメージアップにもつながります。荷主からも評価されやすいので、会社の売り上げ貢献にもなるでしょう。
気になるお給料について
では、お給料はどうでしょうか?男性と女性では同じトラック運転手でも平均年収が異なります。
■男女の平均年収
平均年収は、男性456万円・女性326万円となっています。もちろん、女性だからという理由でお給料が低いわけではありません。男性のほうが長年勤務しているケースが多いため、このような結果になっているのでしょう。また女性の場合、出産や育児で時短勤務になりやすいことも関係しています。
■年齢別平均年収
年齢によっても年収に差があります。当然、長年勤務しているほうが高くなりますし、60代になると仕事量を減らす方や業務内容が変わる方も増えてきます。よって、トラック運転手は40代・50代のほうがお給料は高いと言えるでしょう。
■業種によっても異なる
大手企業のほうが比較的高くなっています。しかし、大型トラックの運転手であれば大手でなくてもお給料は高めに設定されています。たとえば大手宅配・引越センターの大型トラック運転手の平均年収は840万円。建設建材や石油化学などのトラック運転手は600万円になります。
女性のトラック運転手でも、業績が上がれば昇給が期待できますし、経験や特殊な免許を持っていればお給料に良い影響を与えるでしょう。
女性のトラック運転手は需要がある
近年女性のトラック運転手が増えているからこそ、需要も高まっています。お給料に関してはまだまだ男性よりは低いですが、それでも経験や特殊免許の取得によって昇給も期待できます。まずは、チャレンジしてみてください。