送迎バスにはどんな免許が必要になる?
送迎バスにはどんな免許が必要になる?
送迎バスの運転手として働くためには、なにか特別な免許は必要になるのでしょうか?ひと口にバスの運転手と言ってもさまざまなので、疑問に感じている方は少なくないはずです。今回は送迎バスを運転するのに必要な免許と、デイサービスや幼稚園の送迎バスでの免許について解説しています。
送迎バスの運転免許、何が必要?
送迎バスの運転手として働く場合、いくつかの条件があります。そのなかで一番重要になるのが「免許」です。しかし、就職先によって必要な免許は変わってきます。ここではそんな送迎バス運転手の免許について解説します。
「送迎バスの基準とは」
送迎バスとは、学生や園児などを目的の場所へ送迎するバスのことを指します。学生や園児以外にも、工場の従業員や旅館の宿泊客など限られた範囲でサービスを提供します。稀に路線バスに分類されることもありますが、送迎バスの一番のポイントは“無料で利用できる”ことでしょう。そのため、降りるときにお金を支払う必要はありません。ここが他のバスと送迎バスとの違いになります。よって運転する側も必要な免許などに違いが出てきます。
次は送迎バスの運転手に必要な免許について解説します。
「必要になる免許とは」
一般的に送迎バスは他のバスとは異なり“普通自動車免許”だけでも走行できる場合があります。そのため特別免許を取得していない運転手も存在します。しかし利用する場所によっては「大型2種自動車運転免許」が必要になるため、すべての送迎バスが普通自動車免許で運転できるわけではありません。
ちなみに、普通自動車免許でもOKな職種は商業施設や宿泊施設の送迎バスになります。サービスの一つとして、ミニバン・ワンボックスカーやマイクロバスを使っているケースが多いため、特殊な免許は求められない場合が多いのです。それ以外の送迎バスは基本的に大型2種自動車運転免許が必要になります。
デイサービスや幼稚園等で二種免許が不要な理由は?
バスの運転手になる場合、先ほども述べたように大型2種自動車運転免許が必要になります。送迎バスにおいては職種によって異なりますが、デイサービスや幼稚園の場合はどうでしょうか?
結論から言いますと、大型2種自動車運転免許は不要です。道路交通法第八十六条でも記載されていますが、大型2種自動車運転免許が求められるのでは“旅客自動車であるものを旅客自動車運動事業に係る旅客を運送する目的で運転しようとする者”です。無料で走行しているデイサービスや幼稚園の送迎バス運転手の場合、料金を貰っていません。よって普通自動車免許でも運転できるのです。
<2種免許が必要>
・タクシー
・路線バス
ただし「中型免許」は必要になる場合がほとんどです。とはいえ、二種免許を持っていると幅広くバス運転手として働けるので、取得していて損はないでしょう。
<中型免許の上限>
・車両総重量:11t未満
・最大積載量:6.5未満
・乗車定員:29人まで
送迎バス運転手に必要なものとは
送迎バスは、デイサービスや幼稚園であれば普通自動車免許や中型免許でも運転できることが分かりました。では、送迎バス運転手に必要な技術や力などはあるのでしょうか?
「運転技術」
どんな職種でもバスの運転手は“人の命を預かっている”ので、運転面でのスキルは重要になります。バスの場合、自動車よりハンドルも大きいですから、しっかり操作できる必要があるでしょう。
「接客力」
送迎バスに限らずバスの運転手は人と接する職種なのでコミュニケーション能力も求められます。コミュニケーション能力が乏しいとクレームに繋がる場合があるので笑顔で対応出来ることが大切です。
「知識力」
きちんと地理を理解しルートも把握しておかなければいけません。土地勘がないと到着まで時間がかかり迷惑をかけてしまうこともあるので、知識力も必要不可欠です。
送迎バスは職種によって二種免許が必要
デイサービスや幼稚園の送迎バスは、普通自動車免許や中型免許でも運転できます。しかし、お客さんから料金を支払ってもらう場合は、二種免許が必要になるので気をつけましょう。同じバスの運転手でも、職種によって必要な免許が異なることを十分理解しておいてください。