マイクロバスは普通免許で運転できる?
マイクロバスは普通免許で運転できる?
遠征やイベントなどさまざまな移動手段に使えるマイクロバス。小型バスなので普通免許でも運転できるイメージがありますが、実際は中型免許が必要です。ここでは普通免許では運転できない理由と、中型免許の取得方法について解説しています。マイクロバスの運転を検討している方は必見です。
マイクロバスは普通免許で運転できない
合宿やイベントなどちょっとした移動手段として便利なマイクロバス。大型バスではないため普通免許でも運転できるのでは?と思われがちですが、実際のところはNGです。なぜNGなのかを解説します。
・普通免許では運転できない理由
車両総重量8t未満であり最大積載量5t未満が、一般的な日本のマイクロバスになります。合宿やイベントの移動手段はもちろんのこと、幼稚園の送迎や企業の通勤などさまざまなシーンで用いられるため、ほとんどの方が一度は乗ったことがあるでしょう。そのため普通免許でも運転できるイメージがありますが、実際はNGです。どの免許が必要になるかについては後述しますが、中型免許でも種類によっては運転できないので注意しましょう。
・マイクロバスのメリット・デメリット
移動手段としてとても便利なマイクロバスですが、もちろんメリットばかりではありません。先ほどの「普通免許では運転できない」のはもちろんのことさまざまな条件があります。
<メリット>
マイクロバスの乗車定員は11~29人。11名以上であれば価格も安いのでお得です。また小型バスなので小回りが利きますし、運転しやすいでしょう。
<デメリット>
大型バスに比べ、乗り心地があまり良くありません。そのため乗せる人を選びます。またトランクルームがないため荷物の搬送にも不向きでしょう。
マイクロバスに必要な免許とは
マイクロバスは“普通免許では運転できない”“小型バス”“乗車定員11~29人”ということがわかりました。では、どの免許であれば運転できるのでしょうか?ここでは必要な免許について解説します。
・中型免許が必要不可欠
一般的に乗車定員が11人以上の場合、中型自動車扱いになるため中型免許が必要不可欠になります。ただ先にも述べたように、中型免許でも種類によっては運転できないため気をつけなければいけません。それについては後述しますが、車両総重量・最大積載量・乗車定員で必要な免許は変わってきます。
ちなみに、中型免許は「5~11t」「3~6.5t未満」「29人まで」。普通免許ではこれらの条件をクリアしていないため、マイクロバスは運転できないのです。
・8t限定では運転できない?
同じ中型免許でも、「8t限定」は運転不可になります。これは8t限定の車両総重量・最大積載量・乗車定員が関係しています。日本における一般的なマイクロバスは“車両総重量8t未満・最大積載量5t未満”なので8t限定では運転ができないのです。ですから、中型免許を取るときは注意してください。
マイクロバスに必要な免許の取得方法
ここでは中型免許の取得方法を解説します。中型免許は、普通免許や準中型免許を取得している場合と、8t限定の中型免許を取得している場合とで方法が異なりますので、事前に確認しておきましょう。
・普通免許または準中型免許を取得している
取得してから2年以上経っていることが条件になります。また教習も開始から9ヶ月以内に終了していなければいけません。これらをすべて満たしている場合、すぐに中型免許を取得することができます。
・8t限定中型免許を取得している
中型免許を取得する前に8t限定を解除する必要があります。解除方法は技能試験を受けること・指定自動車教習所で教習を受け技能試験に合格することです。また免許を取得しても更新のときに適性検査が求められます。
普通免許ではマイクロバスの運転は不可能
マイクロバスの運転を考えている方は、必ず中型免許を取得しましょう。また中型免許でも8t限定の場合は解除が必要になるため、取得までに時間がかかります。普段マイクロバスを運転する機会は少ないと思いますが、もしものときに備えておくと安心でしょう。