中型1種と2種の免許の違いを解説
中型1種と2種の免許の違いを解説
送迎バスやマイクロバスなどの車を運転するために必要な中型2種免許。とはいえ、中型1種と2種の違いについて十分に理解している人は少ないといえます。
ここでは、中型1種と2種の違いや就職可能な職業について紹介していきます。
中型1種と2種の免許の違い
中型2種免許とは、マイクロバスや路線バスなどに「乗車定員11人以上29人以下」を乗車させたうえで、旅客運輸の目的で運転するために必要な運転免許のことを指します。
ここでは、中型1種と2種の違いについて紹介します。
・取得方法
中型2種免許の取得に関しては、中型1種と同様の取得方法が設けられています。具体的な免許の取得手段については以下のとおりです。
1.自分自身で独自に勉強・運転の練習を実施したうえで、直接、運転免許試験場にて技能試験を受けるという方法
2.公安委員会より指定を受けている公認自動車学校「運転教習所」に通いながら、あらかじめ決められた学科教習と技能教習を受講・合格することで免許が取得できる方法。
とはいえ、中型2種は1種と比べて、技能教習に費やす時間が長く設定されています。そのため、事前に通学する運転教習所に技能教習の実施日程を確認したうえで、免許取得までのスケジュールを組んでいくことをおすすめします。
・免許取得にかかる費用
中型2種と1種では、免許取得にかかる費用が異なります。中型2種と1種の取得費用については以下のとおりです。
■中型2種
大型・中型一種免許を取得済みの場合:221,319円(税抜き)
中型免許(8t限定)を取得済みの場合:260,137円(税抜き)
普通二種免許を取得済みの場合:143,337円(税抜き)
■中型1種
準中型を取得済みの場合:121,837円(税抜き)
普通車MT・準中型(5tAT限定)を取得済みの場合:159,837円(税抜き)
普通車ATを取得済みの場合:183,837円(税抜き)
※料金は自動車学校によって一部変動します。
・運転できる車
中型1種免許と2種免許では、運転できる車の種類が異なります。具体的な運転可能車の規定については以下のとおりです。
■中型1種免許
車両総重量7,500kg以上11,000kg未満
最大積載量4,500kg以上6,500kg未満
乗車定員11人以上29人以下の車を運転する際に必要。
■中型2種免許
乗車定員11人以上29人以下の路線バスや観光バス、スクールバスなどが対象。
旅客運送のために運転しようとする場合に必要。
中型2種免許で就ける仕事
中型2種免許を取得することは、就職できる職業の幅を広げることにつながります。ここでは、中型2種免許で就ける仕事の種類について紹介します。
・送迎バスのドライバー
中型2種免許を取得することで、各種スクールや病院などの送迎バスのドライバーとして働くことが可能です。とはいえ、「乗車定員11人以上29人以下」のバスに限定されることから、あらかじめ就職先となる会社に使用バスの概要について確認しておくとよいでしょう。
・観光バスのドライバー
観光バスのドライバーも、中型2種免許を取得することで就ける職業のひとつです。また、送迎バスのドライバーと同様に、「乗車定員11人以上29人以下」の規定が設けられているため、事前に就職先となる会社に対して運転するバスの概要を確認しておきましょう。
就職先企業の選択肢を増やしておこう
中型2種免許を取得することは、就職先企業の選択肢を増やすことにつながります。たとえば、各種スクール・病院などの送迎バスドライバーや観光バスのドライバーなど、中型2種免許を必要とする仕事は数多く存在します。
自身が就ける職業幅を拡大させるためにも、中型2種免許の取得を検討しましょう。