バス運転手の気になる給料は？転職する際のポイントも解説

「バス運転手になりたいけど給料はどれくらいなのだろう？」と考えていませんか。どれだけ興味を持っていても、給料がいまいちだと就職や転職はしづらいですよね。このページでは、バス運転手の給料をアルバイト・派遣社員・正社員に分けて紹介しています。バス運転手の給料が気になる方は、参考にしてください。

バス運転手の給料の相場は、厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査で知ることができます。同調査によると、2019年における営業用バス運転者の給料は以下の通りです。

企業規模/決まって支給する現金給与額/所定内給与額 年間賞与その他特別給与額/年齢/勤続年数

企業規模計/331,700円/250,700円/682,800円/50.7歳/11.6年

10～99人/310,500円/262,600円/323,600円/54.8歳/8.3年

100～999人/302,400円/233,300円/587,600円/50.8歳/12.3年

1,000人以上/389,300円/268,700円/1,061,500円/47.8歳/12.8年

「きまって支給する現金給与額」は、基本給、職務手当、家族手当、通勤手当、超過労働給与額などを含む金額です（所得税、社会保険料控除前）。「所定内給与額」は、「きまって支給する現金給与額」から超過労働給与額を除した金額です。営業バス運転者の全国平均年収（企業規模計の年収）は4,663,200円となります。

出典：政府統計の総合窓口e-Stat：賃金構造基本統計調査
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003084610

ちなみに、アルバイトの時給は1,000円前後、派遣社員の時給は1,200円前後が相場といわれています。

「企業規模により給料は異なる」
バス運転手の給料水準は企業規模で異なる傾向があります。2019年の賃金構造基本統計調査によると、企業規模が大きいほど給料水準は高くなると考えられます。具体的には、「企業規模10～99人の年収は4,049,600円」、「企業規模100～999人の年収は4,216,400円」、「企業規模1000人以上の年収は5,733,100円」となっています。バス運転手の求人を探すときは、企業の規模に注目するとよいかもしれません。

「勤務地によっても給料は異なる」
バス運転手の給料水準は勤務地によっても異なります。都市部の給料水準は、その他のエリアより高い傾向があります。給与水準が特に高いエリアは、東京都、神奈川県、千葉県です。給料にこだわりたい方は、勤務地にも注意しましょう。

「女性よりも男性のほうが給料は高い」
女性バス運転手と男性バス運転手を比べると、男性バス運転手のほうが給料は高いようです。2019年の賃金構造基本統計調査によると、男性と女性の給料には以下の差があります。

企業規模/決まって支給する現金給与額/所定内給与額/年間賞与その他特別給与額/年齢/勤続年数

企業規模計（10人以上）
男性/332,600円/251,200円/688,200円/50.8歳/11.7年
女性/296,600円/230,600円/466,300円/44.7歳/6.6年

100～999人
男性/302,900円/233,600円/593,800円/50.9歳/12.5年
女性/284,800円/222,600円/350,800円/46.2歳/6.1年

1,000人以上
男性/390,500円/269,500円/1,063,600円/48.0歳/12.9年
女性/327,200円/227,400円/945,100円/36.9歳/8.4年

ただし、男性と女性では年齢や勤続年数が異なります。条件が異なる点には注意が必要です。女性がバス運転手を目指す場合は、モデル賃金などを確認しておくと安心でしょう。

厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査によると、2019年におけるバス運転手の年収は4,663,200円です。職務手当、家族手当、通勤手当、超過労働給与額などを含む毎月の給料は33万円程度が相場といえるでしょう。アルバイトの時給は1,000円程度、派遣社員の時給は1,200円程度が相場です。ただし、実際の給料は企業規模や勤務地などで異なります。求人票をよく確認したうえで検討を進めましょう。