中型二種とは?一種との違いや取得方法などを解説
中型二種とは?
「中型二種免許」という運転免許がありますが、中型一種免許との違いや運転できる車両の違いなどをご存知でしょうか。中型免許の取得を考えている方は両者の違いを把握して、よりご自身に適した免許を取得することをおすすめします。
そこで今回の記事では、「中型二種免許の取得」に焦点を当てて解説していきます。
「中型二種免許」とは、中型車を用いた旅客運送をするための運転免許です。次のような条件に当てはまる中型車において乗客を乗せた運行をするためには、中型二種免許が必要となります。
・車両総重量/7.5~11t未満
・最大積載量/4.5~6.5t未満
・乗車人数/11~29人
免許を取得するためには条件があり、次のような項目を満たさなければなりません。
・年齢/21歳になっていること
・必要免許・経験/普通自動車免許・第一種中型自動車免許・大型自動車免許・大型特殊免許のいずれかを取得していて、運転歴が通算3年以上であること
・視力/両眼 0.8以上
片眼 0.5以上
深視力 誤差2cm以下
・色彩識別/信号機の色が識別可能
・聴力/距離10mにおいて90dbの音を識別可能
・身体能力/運転に支障がないこと
中型二種免許を取得するためには、まず他の運転免許を持っていて、運転歴が3年以上あることが必要です。乗客を乗せる運転が認められる資格ですから、運転技術を磨くための期間が必要なことは当然だと考えられるでしょう。
中型二種免許の取得方法
中型二種免許を取得するための流れを見ていきましょう。
1.必要条件とされる運転免許のいずれかを取得する
2.3年以上の運転歴を積む
3.自動車教習所に入校する
4.視力・聴力などの適性検査を受ける
5.技能・学科の講習を受ける
6.教習所敷地内で技能修了検定を受ける
7.仮免許証の交付を受ける
8.路上で技能卒業試験を受ける
9.運転免許試験場で適性検査を受ける
10.免許取得
上記は教習所に通って免許を取得する、最も一般的な流れです。しかし、教習所に通わずに自己練習で知識と技能を身につけ、運転免許試験場で技能試験を受ける方法や、合宿で短期間での免許取得を目指す方法もあります。
中型一種免許と中型二種免許の違いとは
中型一種免許と中型二種免許の違いとは、取得する条件と旅客目的の運転の不可です。
・取得するための条件
まず、中型の一種免許と二種免許では、取得するための条件が違います。中型一種免許では20歳以上で運転歴が2年以上が条件とされていますが、中型の二種免許では21歳以上で運転歴が3年以上必要であることが違いです。
・中型二種免許は旅客目的の運転ができる
中型一種免許と中型二種免許の最大の違いは、乗客を乗せて運転できるかどうかです。中型一種免許では、乗客を乗せて運転し、料金を徴収する仕事はできません。しかし、中型二種免許を取得していれば、タクシーや路線バスのように乗客を乗せて目的地まで運転をし、料金を徴収するという仕事ができるようになります。
・中型二種免許取得で働ける仕事
中型二種免許を取得することで、乗客から料金を徴収するタイプのドライバー職に就けます。病院・介護施設・ショッピングセンターなどと提携をし、中型車で送迎を行っているバスドライバーや、普通自動車を使ったタクシードライバー業務も行うことも可能です。
中型免許二種では就くことができない職業とは
中型免許二種は11人~29人以下の人数の旅客自動車を運転する際に必要な運転免許で、けん引や大型と同様に商業目的で輸送する際に二種免許が求められます。
中型免許二種は中型車両のみの運転が可能で、大型のバスやトラックは運転することができません。同じバスの運転手でも、大型車両を扱う業務は中型免許のままでは乗務できないため注意が必要です。
路線バスのように乗車人数が29人を超える車両、または最大積載量6.5トン以上、車両総重量11トン以上の車両を運転する際にも大型免許が求められます。バイクなどの二輪車両については二輪免許が必要で、こちらも中型免許では乗車することができません。
また、車両総重量が750kgを超える他の車両をけん引する際には「けん引免許」を別に取得する必要があります。
業務内容によって求められる免許の種類が変わりますが、中型免許はあくまでも中型車両に適用される免許であり、大型・けん引のそれぞれについては個別に免許の取得を行わなければなりません。
中型免許とよく似たものに「準中型免許」や「8トン限定中型免許」もありますが、こちらは中型免許二種とは異なるため運転できる範囲を確認しておきましょう。
中型二種取得で仕事の幅が一気に広がる
中型二種免許を取得することで、旅客目的の運転が行えることになるため、仕事の幅は一気に広がるでしょう。21歳以上という年齢制限や3年以上の運転歴など、いくつかの条件をクリアする必要がありますが、乗客から料金を徴収するタイプのドライバーになるためには必ず二種免許が必要です。
もちろん、旅客目的ではない中型車の運転もできるようになるため、中型免許で就職を有利にしたいと考えているなら、二種免許を取得されることをおすすめします。
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