バス運転手を辞めたいと思う原因とその対処法

「バス運転手を辞めたい」と考える方は、今一度、辞めた後のことも含めてしっかりと考えるようにしましょう。

どのような仕事であっても「辞めたい」と考える瞬間はあるものですが、バス運転手が辞職を考える理由とはどのようなものでしょうか。辞職を考えた際の対処法や検討するべきこと併せて解説していきます。

バス運転手を辞めたいと考えるときの理由とは次のようなものです。

・出社時間が早くてつらい
・退社時間が遅くてストレスを感じる
・時間厳守に対するストレス
・事故や乗客への責任の重さ
・年収の低さ
・監視されていることへのストレス
・水分補給ができないことのつらさ
・腰痛や体への負担
・プライベートを楽しめないこと

辞職を考える理由は多岐にわたりますが、出社時間・退社時間・運行時間など時間が厳しく制限されることへのストレスを感じる人は非常に多いようです。

また、人命を預かるというストレスもバス運転手の悩みのひとつ。しかし出来高制の場合は運転しなければ給料は上がらず、運転中はドライブレコーダーや乗客によって監視されている気分になるというストレスもあります。

さらに、簡単にトイレにいけないことから水分補給も好きなようにできず、長時間に渡り座ったままの姿勢は腰痛の原因や体への負担となります。休日でも会社から連絡が入ることもあり、プライベートを満喫できないというストレスも重なり、辞めたいと考える方が多くなるようです。

バス運転手を辞めたいと思ったときの対処法について確認しましょう。

・仕事を生活の一環として考える
・ドライバーという仕事を誇りにする
・労働環境の改善を申し出る
・時間厳守でも決して焦らない
・ドライブレコーダーは自身の立場を守るものだと認識する

辞職を考える理由により対処法は異なりますが、まずは仕事を生活の一環として割り切って考えることが必要です。また、ドライバーという仕事に誇りを持って取り組むことや、会社に動労環境の改善を申し出ることも効果的でしょう。

そして、時間厳守でも決して焦らないこと、ドライブレコーダーは監視のためではなく、万が一のトラブルに備えて自分の立場を守るためのものだと考えれば精神的ストレスが軽減されます。

バス運転手を辞めたいと考えたら辞職を申し出る前に、後悔がないようによく検討しましょう。

・地域の人にとって身近な存在となる魅力がある
街中を走行しているのであれば、地域の人にとって身近な存在になれるという魅力がある仕事です。中には、毎日乗る人と顔見知りになり、感謝の気持ちとして差し入れを貰う人もいます。地域の人々と心温まるふれあいができることは、ドライバー職における最大の魅力です。

・仕事で遠方まで行ける魅力がある
長距離の走行をしているバス運転手であれば、他の仕事では簡単に行くことができない遠方まで、仕事で行くことができるという楽しさが感じられるはずです。仕事の合間を縫って、見知らぬ街を探訪することもできるでしょう。

・辞職によって契約違反になることも
会社の負担でドライバーとしての資格を取得した場合、契約違反にならないか確認することも大切です。資格取得費用が給料から天引きされていて、支払いきっていないなら、残りの費用を一括で請求される可能性もあります。辞めたいと感じたなら、契約違反にならないかご自身の給料明細をよく確認してみましょう。

「バス運転手を辞めたい」と感じたら、いちばん効果的な対処法は意識の改善です。朝早くから夜遅くまで働き、体への負担も大きいドライバーという仕事を続けていくためには、仕事を生活の中心に据えて仕事に誇りを持ち、魅力を再発見するという意識の改善が必要でしょう。

もちろん、意識だけで改善できない部分は会社へと改善を申し出ることも必要です。辞めたいと考えた際には、辞めた後に後悔しないかしっかりと確認してから決断を下すようにしてください。