バスの運転手の愛想が悪いと言われる理由とその対策

バスの運転手として働く際には、クレームにも気をつけておかなければなりません。特に愛想が悪いと言われてしまうクレームがあるので、注意が必要です。
なぜそう言われてしまうのか、どうすればお客さんに気持ちよく利用してもらえるのかなどについてご紹介します。

バス運転手は愛想が悪い例とは？

どのような時に愛想が悪いと感じられてしまうのかというと、代表的な理由としては以下のようなものが挙げられます。

<挨拶がなかった>
<暴言を吐かれた>
<タメ語で話された>
<無愛想だった>

お客さんを乗せて走る以上、接客業です。
それなのに、「おはようございます」や「ありがとうございました」の挨拶さえされないようだと、どうしても愛想が悪いと思われてしまいます。
また、お客さん側が敬語で話しているにもかかわらずタメ語で話す運転手もいて、感じが悪いと思われ、クレームにつながってしまうケースも多いのです。

他にも、案内の際に車内に向けてマイクで発言することがありますが、その電源を切り忘れた状態で運転を続けたことがクレームにつながることもあります。無理やり割り込んできた車などに対して言った暴言をマイクが拾ってしまい、お客さんがイヤな気持ちになってしまった例などもあるのです。

バス運転手の愛想が悪いと言われる理由

なぜバスの運転手は愛想が悪いと言われることが多いのでしょうか。大きな理由として挙げられるのが、ドライバーに最も求められているのは安全運転技術であり、接客は後回しになっているからです。

時刻表が定められている場合、その通りに運転しなければなりませんし、運転中も考えなければならないことがたくさんあります。こういった関係もあり、バス会社が行っている研修の中でもそこまで接客態度を重視しておらず、結果としてきちんとした接客ができないドライバーが増えているといえるでしょう。

もちろん、研修で接客について十分に学んでおくべきではありますが、研修期間が限られているなどの関係もあって、なかなか接客態度の向上を目指すための研修に力を入れられない会社が多いのが現状です。

バス運転手が接客で最低限おさえたいポイント

お客さんに気持ちよく利用してもらうために、必ず行っておきたいのが挨拶です。お客さんが乗ってきたときは「おはようございます」、降りるときは「ありがとうございました」と一声かけましょう。
これは最低限のマナーともいえます。他にも、雨の日は「足元が滑りやすくなっているのでお気をつけください」と添えるなど、暖かさを感じられるような声掛けができると理想的です。

また、敬語で話すように注意し、その際に表情がこわばったり、暗くなったりしないように意識しましょう。集中力が必要な運転中もニコニコする必要はないので、お客さんが乗り降りする際だけでも気をつけておくことが大切です。

自分がどのように接客されたら安心して乗れるのか、気持ちよく乗れるのかを想像してみると良いでしょう。また、同じ社内で愛想が良いと評判の同僚がいるのなら、その人がどのように接客しているのか話を聞いてみるのもおすすめです。

普段から愛想が悪い、怒っている、と言われることが多い方は、表情がきつくなっている可能性もあるので、このあたりにも注意してみてはいかがでしょうか。