バス運転手の転職はいくつか種類がある！違いを解説

ひと口にバスの運転手といっても様々な種類があります。どれを選択するのかによって仕事内容や働き方の特徴なども変わってくるので、注意して選ばなければなりません。
自分に合った仕事を選択するために、まずは代表的な種類からおさえておきましょう。

代表的な転職先は次の4つです。

・送迎バス
幼稚園や各種塾・スクールへの送迎のほか、病院やケアホームなど、特定の場所に対して送迎をする仕事です。契約先はバス会社になることもあれば、各施設と契約することもあります。
特に、病院や介護施設への送迎に関する仕事が増えており、今後高齢化社会が進んでいくにつれて、ますます重要が高まっていく職種といえるでしょう。

大きな特徴が、基本的には比較的短時間労働であるということ。そのため、勤務時間が不規則になることも少なく、ライフスタイルを充実させたいと考えている方にもぴったりです。ただし、給与などはどの会社と契約するのかによっても大きく変わるため、転職時には注意して検討する必要があります。

・路線バス
毎日決められたルートを、規定の時間で走るのが仕事です。特に通勤や通学と帰宅の際に使われることが多いため、朝や夕方～夜にかけての時間帯は本数が多い傾向があります。
一方で、日中の本数は少なめです。就職先は大手の鉄道会社となることも多く、福利厚生が比較的充実している会社が多いのがメリットといえます。

ただ、運転手が足りていない場合はなかなか予定通りに休暇が取れないこともあるため、注意しておかなければなりません。

車を持っていない方が日常の通勤や買い物、病院に行く際の交通手段などとして使っていることも多く、多くの方に親しまれています。今後、高齢化社会が進むにつれて、その需要はますます高まっていくといえるでしょう。座れずに立っている方もいるので、丁寧な運転ができる方に向いている職場です。

・観光バス
観光地をめぐって走る仕事で、バスガイドが同乗することもあります。いつも同じ時間、同じルートを走る路線バスとは異なり、渋滞状況などに合わせてルートを変えたり、時間調整をしたりしなければなりません。
特に、自分自身も旅行するのが好きな方から選ばれている職場ではありますが、基本的に観光シーズンに需要が高まる仕事なので、繁忙期のほかに閑散期があります。また、働く時間帯も不規則になりやすい仕事なので、しっかり対応できる方でなければ勤まりません。

観光地によっては外国人の利用者もいるので、多少は英語などが話せると理想的です。また、旅行の思い出として、運転手とコミュニケーションを取ったり、写真撮影をお願いされたりすることもあるので、ある程度の対人スキルが求められます。

・高速バス
高速道路を走行し、場合によっては途中で運転手を交代しながら都市間を結んで走る仕事となります。長距離走行が多く、なおかつ夜間に走ることが多いです。高速道路を安定して運転する技術と、長距離運転するための体力が求められる仕事だといえます。
飛行機や新幹線に比べると乗車料金が安いことから、様々な方が利用している交通手段です。

バス運転手の仕事は人や動物を載せて目的地まで運び届けることであり、拠点となる営業所を出発して限られたエリア（町内・市内など）内を巡るものから他府県へ長距離移動する形態まで、運転距離や範囲はさまざまです。

バス会社への就職にあたり、チェックしておきたいポイントの一つが「勤務地」です。自宅から営業所まで通勤し、営業所に到着してから業務に入るので、万が一通勤しづらい場所・距離であると始業時間に間に合わなくなるおそれがあります。

バス運転手はスケジュール管理も業務の一環であるため、自宅や寮・社宅から通いやすいかどうか・万が一遅れそうになってもゆとりをもって到着できるかを見極めて勤務地を選びましょう。

営業所が自宅から離れている、またはアクセスが難しいケースでは自動車通勤も許されています。特に最近では新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、満員電車や満員バスを避ける取り組みが広がっており、自家用車での通勤を許可する事業者が増えてきています。

募集要項にマイカー通勤や自家用車に関する記載がなければ、通常どおり公共交通機関での通勤を想定している可能性があるため、事前に問い合わせなどをして確認を行ってください。

どれも同じ運転手の仕事ではありますが、業務内容はもちろんのこと、収入や勤務時間、求められるスキルなども転職先によって大きく変わります。
転職活動をする際には、自分がどのような職場で働きたいのかをよく検討した上で転職先を選びましょう。

実際に同じ職種で働いている方の口コミ情報などを参考にしてみるのもおすすめです。