バス運転手の健康診断は義務?チェックされる項目なども解説
バス運転手の健康診断は義務?チェックされる項目なども解説
健康診断を行うことにより、自分で自覚できていなかった病気や健康上のトラブルにもいち早く気づくことができます。そのため、お客さんの命を預かるバスの運転手は、健康診断を受けなければならないと定められているのです。
具体的な内容についてご紹介するので、参考にしてみてください。
バス運転手の健康診断の義務化
バスの運転手として働いている方の場合、会社で健康診断を受けることが可能です。これは「労働安全衛生法」という法律によって定められており、会社は健康診断を実施する義務があります。
雇入時のほか、雇用後の定期健康診断、深夜業(午後10時から午前10時まで)に従事する方は、特定業務従事者を受けなければなりません。なお、費用を負担するのは事業者です。
バス運転手に必要な健康診断の内容
どの病院・クリニックを受診すれば良いのかは、各バス会社によって異なるので確認しておきましょう。好きなタイミングではなく、指定日時に受診するケースがほとんどとなっています。
運転手雇入れ時の健康診断として定められているのは、以下の11項目です。
<問診>
<自覚症状及び他覚症状の有無>
<身体測定>
<胸部X線検査>
<血圧>
<貧血検査>
<肝機能検査>
<血中脂質検査>
<血糖検査>
<尿検査>
<心電図検査>
これらは省略することが認められていません。
なお、採用時の健康診断で万が一、運転に支障があると考えられるほどの数値が出てしまった項目がある場合、不採用になってしまう可能性もあります。
この他、定期検査も行われますが、基本的内容は同じようなものです。
バス運転手が健康診断を受けるメリット
そもそも義務なので必ず受けなければならないわけですが、受けることによるメリットは非常に多いです。
例えば、しっかりとした検査をすることにより、病気の可能性にいち早く気づくことができます。中には運転中に意識を失ってしまう脳出血や、心筋梗塞といった怖い病気もありますが、そういったもののリスクを事前に把握し、対策を取れるのが大きなメリットです。
また、何か病気の影が見つかった場合、事業者側にそれを把握しておいてもらうことができるのもメリットといえるでしょう。持病がある場合は会社に相談し、場合によっては健康診断の結果を参考にしながら、勤務時間や働き方を調整してもらうこともできるはずです。
薬を服用することになった場合、どのような薬を服用するのか、リスクや副作用はあるのかなども勤務先に把握しておいてもらえると安心できるでしょう。
自分の現在の身体の状況についてよく理解しておくことは、健康のためにも欠かせません。健康管理として、自分でできることにも取り組んでいきましょう。
例えば、普段の食事を振り返り、肉ばかり食べていて魚や野菜などが足りていない場合は取り入れる工夫が必要です。また、ほとんど運動する機会がないのなら、積極的に身体を動かしていきましょう。
仕事や私生活でストレスを溜め込みがちな方は、それも健康にとって良くないことなので、定期的にストレス発散を意識していくことが重要です。
自分の健康とお客さんの安全を守るのが健康診断
バスの運転手として働く以上、お客さんの安全を守るため、最大限の注意と努力をしていかなければなりません。自分の体の状態について正しく把握することもその対策の一つといえるでしょう。
検査の結果を受け、自分で食生活に気をつけたり、運動を増やしたりするなどできることはいろいろあります。身体の状態を整えることは安心して運転できる環境を作ることにもつながるので、しっかり取り組んでいきましょう。
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