送迎バス運転手にアルバイトはある？社員と比較して解説

送迎バスの運転手でも、「アルバイト」という雇用形態はあります。実際に「アルバイト・パート」という雇用形態での求人募集も多く、正社員以外の雇用形態で送迎バスのドライバーとして働くことは可能です。

アルバイトで送迎バスの運転手をするときの仕事内容と、時給の目安をご紹介します。

・時給の目安：1,000～1,700円
・仕事の内容：送迎時間は決められたルートを時間通りにバスで巡回する。送迎時間以外は中空き時間となるか、送迎対象の施設整備・清掃などの用務を担当する。

アルバイトで働く場合は、送迎の時間帯だけ出勤し残りは中空きとなるか、中空きがなく施設の雑務を行うかのどちらかになることが多くなります。「実働時間×時給」で給与が決まるため、中空き時間が設けられている場合は高い給与は望めません。

次に、正社員で送迎バスの運転手をするときの仕事内容と、月給・年収の目安を見ていきましょう。

・月給の目安：10～20万円（＋能率手当）
・仕事の内容：送迎時間に決められたルートを時間通りに巡回し、バスの車両点検や清掃も行う。送迎時間以外は中空き時間となり、施設の用務に携わることは少ない。

正社員としての送迎バス運転手の仕事は、運転以外に車両点検・車両清掃などの業務も含まれています。また、送迎が不要な時間帯は中空きとなりますが、ショッピングセンターや病院のシャトルバスであれば、1日に渡り運転を続けることもあります。運行状況や就業時間の長さにより月給が上下しますが、能率手当として給与に10万円ほどプラスされることもあり、アルバイトより効率的に稼げるでしょう。

●よくある1日の流れ
送迎バス運転手のよくある1日の流れをみていきましょう。

・出勤　　　：事業所や施設に到着し、アルコールチェックや車両の点検を行って準備をします。
・業務開始　：利用者を乗せ、目的地へ出発します。
・休憩　　　：業務に応じて休憩のタイミングや時間が異なります。
・業務開始　：午後～夕方、送迎先へお迎えに出発します。
・業務終了　：帰庫し、車両の点検と日報の作成などを行います。
・退勤　　　：1日の業務が終了し、帰宅します。

出勤時間は施設の送迎時間に合わせて行います。アルコールチェック・車両点検など必要不可欠な業務が行えるように、出勤時間はゆとりをもって行います。午前と午後両方またはどちらかの勤務となり、他のドライバーとシフトを調節しながら勤務にあたるケースがみられます。

休憩時間に一度自宅へ戻ることが可能なお仕事や、業務と業務のあいだに時間が空く（空いている時間はほかの仕事に入る）タイプの業務もあります。残業はほとんどありませんが、まれに交通渋滞やその他の状況で時間が前後することも。

送迎バスは基本的にパートタイムのお仕事となりますが、空いている時間に施設のメンテナンス・清掃を頼まれる場合があります。

送迎バスの運転手に向いている人は、次のような特徴を持つ人です。

・体力が充実している人
・多く稼ぎたいという意欲を持っている人
・人に感謝されることにやりがいを感じる人
・自動車の運転が好きな人

送迎時間により勤務時間が長くなったり、不規則であったりすることもあるため、体力が充実していて、積極的に「稼ぎたい」という意志を持っている人に最適な仕事です。また、人に感謝される仕事がしたいという人にも向いています。「車の運転が好き」であることは、運転手という仕事を行ううえで基本的な条件となり、運転が好きでなければ長く続けることは難しいでしょう。

以上のように長時間に渡りしっかりと働き、やりがいを感じられる仕事であるため、アルバイトではなく社員になって、仕事に打ち込める環境を作ることをおすすめします。

送迎バス運転手に向いている人の特徴を確認すると、短時間勤務のアルバイトより、長時間に渡りしっかりと働ける正社員のほうがおすすめです。正社員であれば能率手当により高給が狙える可能性もあり、車両の点検・清掃などの技術を身につけることもできるでしょう。車の運転が好きな人であれば、乗客から常に感謝される運転手という仕事に充実感とやりがいと感じられるようになるはずです。正社員として働き、仕事にやりがいを感じられる人生を見つけていきましょう。