貸切バス運転手の仕事内容と1日のスケジュールをご紹介
貸切バス運転手について
貸し切りバスの運転手として働くにあたり気になるのが、仕事内容ですよね。貸し切りバスの運転手はどのような仕事をしているのでしょうか。このページでは、基本的な仕事内容と1日のスケジュール例などを紹介しています。以下の情報を参考にすれば、おおよその働き方をつかめるはずです。就職や転職を検討している方は確認しておきましょう。
貸切バス運転手の主な仕事内容
貸し切りバス運転手はどのような仕事をするのでしょうか。主な仕事内容を紹介します。
・乗客を目的地へ運ぶ
貸し切りバス運転手の最も重要な仕事は、乗客を目的地へ無事に運ぶことです。貸し切りバスの主な乗客は、団体旅行や修学旅行などに参加している方たちです。
・車内で快適に過ごしてもらう
安全運転を心がける、車内の温度を一定に保つなどして、快適に過ごせる環境を作ることも貸し切りバス運転手の仕事です。乗客が団体旅行や修学旅行に参加している方たちの場合、バスガイドと協力して楽しめる雰囲気を作ることも求められます。
・車両点検など
運転する車両の点検なども貸し切りバス運転手の仕事です。大切なお客様を目的地まで安全に運ぶため、出庫前に車両点検、入庫後に給油と清掃などを行います。
1日のスケジュール例をご紹介
貸し切りバス運転手は、1日をどのように過ごすのでしょうか。ある1日のスケジュールは以下の通りです。
1.出勤後、運航スケジュールと運転する車両、身だしなみ、健康状態を確認
2.呼気に含まれるアルコールの濃度を測定(アルコールチェック)
3.点検項目に従い、タイヤの空気圧・エンジンオイルの量・ライトの状況などを確認
4.出庫
5.安全運転などを心がけながら目的地へ
6.入庫
7.洗車・車内の清掃・給油などを行う
8.運行状況の報告、翌日の勤務などを確認
飲酒運転が社会問題になっているため、アルコール反応が出た場合は運転できません。なによりも、乗客を安全に目的地へ届けることが重視されます。
貸切バス運転手の休憩や宿泊について
貸し切りバス運転手は長時間にわたり運転するケースがあります。この場合、休息はどのようにとるのでしょうか。
・1日の運転時間は9時間まで
バス運転手は、2日間平均で1日あたり9時間までしか運転できません(1日の拘束時間は原則13時間まで)。1週間の運転時間は4週間平均で原則40時間までとなっています。ただし貸し切りバス運転手は書面で労使協定を締結することにより、52週間の運転時間が2,080時間を超えないことを条件に、4週間平均で週44時間まで運転することができます(16週まで)。
・2人体制で運転
以上のルールを守らなければならないので、長距離を運転する場合は運転手2人体制を採用することが多いようです。2人体制で運転するバスには、身体を伸ばして休める休息室が設置されています。貸し切りバス運転手は、基本的にこの中で休息します。運転手2人体制にすることで、1日の拘束時間を20時間まで延長すること休息時間を4時間まで短縮することができます。
貸し切りバス運転手はさまざまな場所へ出かけられる魅力的な仕事
貸し切りバス運転手の主な仕事は、団体旅行や修学旅行などに参加している方たちを目的地まで運ぶことです。単に運転するだけでなく、快適に過ごせる環境を作ることなども求められます。定められた路線を定期的に運航する乗り合いバスと異なり、さまざまな場所へ出かけられる点が魅力といえるでしょう。運転が好きな方や刺激を求めたい方は、貸し切りバス運転手を目指してみてはいかがでしょうか。