加速するバス運転手の高齢化と人材不足についての課題
バス運転手の高齢化について
加速するバス運転手の高齢化と人手不足が問題視されています。
イメージが悪い仕事の一つですが、実際のところはイメージほど悪くありません。
そこで高齢化と人手不足が進む理由とバス運転手の労働環境についてご紹介します。
高齢化が進むバス業界と運転手の人手不足
バス業界の高齢化と人手不足が問題視されています。
では一体なぜ高齢化と人手不足が深刻化になってしまったのでしょうか。
「規制緩和がきっかけ」
高齢化と人手不足の原因が労働環境の悪化です。
労働環境の悪化のきっかけとなったのが、規制緩和です。
貸切バスは2000年の2月に、乗合バスは2002年2月に規制緩和が行われ、事業参入がしやすくなりました。
この規制緩和により事業会社が増加し、過度な価格競争が起こってしまい、無理がある運行が生き残るために必要となり、労働環境が悪化しました。
規制緩和により利用者にとって安く利用できるようになりましたが、労働環境の悪化により人手不足が深刻化したのは非常に残念な結果です。
「なぜ高齢化が進む?」
高齢化が進むのかは、若い人がバス運転手に悪いイメージを持ってしまったためです。
過労による重大なバス事故がきっかけで労働環境が明るみになってしまいました。
若い人にとってイメージが悪い仕事は避けてしまいます。
特にキツイ仕事とイメージが付いてしまうと、本人が良くても家族に反対されやすいです。
現在は交代運転手の配置基準の明確化により、労働環境が改善されましたが、悪いイメージが先行しすぎてしまい、成り手がいないのが現状です。
バス運転手の労働環境と収入について
これからバスの運転手を目指す人にとって重要なのが、労働環境と収入です。
そこで、現在の労働環境と収入についてご紹介します。
「労働環境はどうなった?」
労働環境の悪化が深刻化されていましたが、今現在は改善されつつあります。
まず交代運転手の配置基準の明確化により、ワンマンによる無理がある運行が不可能になりました。
そのため、過労による事故は減ってきており、拘束時間が長い場合はありますが、無理のある運転を求められることはありません。
ただ人手不足により休日日数が少ないため、完全に労働環境が改善されたわけではありません。
人手不足解消は難しいですが、バス会社により人手を確保し休日を十分取れるところもあるため、就職する際は人手不足が解消できているかどうかで選ぶことがおすすめです。
「気になる収入は?」
気になる収入ですが、2017年のバス運転手の平均年収が約475万円です。
会社の規模や路面か観光かなどで変わってきますので、給料をできるだけ高くと考えた場合、収入面を重視して選ぶ必要があります。
ただ収入面だけを見て選んでしまうと、労働環境が厳しい場合もあるため、環境と収入の両方を見て選ぶようにしましょう。
バス運転手の魅力
バス運転手は悪いイメージが強いですが、実は魅力的な仕事です。
魅力的な部分も知り検討してみましょう。
「様々な人との出会いがある」
バス運転手は、様々な人を乗せて目的地まで安全に連れて行く大事なお仕事です。
路面バスは乗客とのコミュニケーションは取りませんが、観光バスや介護バスは乗客とのコミュニケーションを取ることが重要とされています。
観光バスは、乗車時間が長く乗客に声をかけられたり、時には仲良くなることもあります。
様々な人との出会いがあり、時には将来が大きく変わる出会いもあったりと魅力的なお仕事です。
「様々なところに行ける」
観光バスは、様々なところへ行きます。
乗客が観光中にその土地のおいしい食べ物を楽しめたり、ちょっとした観光も楽しめることもあります。
旅行好きや、様々なところへ行ってみたいと思っている人にとって魅力的なお仕事です。
バス運転手はやりがいがある仕事
バス運転手の仕事は、正直あまりイメージが良い仕事とは言えません。
しかし現実は違い、労働環境が改善され働きやすい仕事になってきています。
バス運転手は人のために働く仕事で、やりがいはあります。
バスに興味を持っていたら、ぜひバス運転手の仕事を検討してみましょう。
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