バス運転手に外国人が少ないのは?ある理由が原因だった!
ドライバーに外国人が少ない理由
国が外国人労働者の受け入れを目指した「入管法改正」を実施したことで、多くの企業では外国人を雇用する傾向が高まっています。しかしバス運転手には、外国人が雇用されることが少ないと言われているのです。なぜバス運転手には、外国人労働者が少ないのでしょうか。
今回は、バス運転手に外国人が少ないのか、詳しい理由を紹介していきます。
バス運転手に外国人が少ない理由
物流などのラインの多くは、外国人労働者が多い中、バス運転手には外国人が少ないのはなぜなのでしょうか。
考えられる理由は「ビザ」と「運転免許」が関係しています。
・ビザ
外国人が日本で仕事をするために必要となるビザは、現在のところ17種ほどと言われています。ただその中のビザには、運送業が認められているビザはないことから、外国人は運送業で働くために日本に来ることはできないのです。
そのため、外国人が母国でバス運転手を行っていたとしても、日本でバス運転手として働くことはできないようになっています。
・運転免許
日本に在留している外国人であれば、原則は誰でも運転免許を取得することができます。特に留学生であれば、単純労働に該当するバス運転手に従事することは、大型二種免許を取得すれば可能です。
ただ入管法によって、留学生がアルバイトをする場合、週28時間以上は就労が許されていないことから、長時間の労働が求められるバス運転手には向いていません。
そのため近い将来、外国人労働者を受け入れるために、運送業も可能になるビザの取得を外国人が出来るようにしてほしいという動きもみられています。
外国人がバス運転手になれないのは日本の質も関係している
外国人がバス運転手として働くことができないのは、日本のサービスの質も関係しています。日本のバスは運転技術というよりも、時間を守り、乗客を安全に目的地まで送り届けることが目的です。
しかし外国人の場合は、国にもよりますが、時間的感覚に文化的差異を感じることがあり、決まった時間までに乗客を送り届けることが難しい傾向にあります。
また反対に、時間を守るために、運転が荒くなってしまい、乗客を安全に送るということが出来ない可能性もあるので、丁寧な運転ができないということも、外国人がバス運転手になれない理由なのです。
人手不足により外国人の受け入れが重要
日本のバス業界は、慢性的な人手不足に陥っており、常に長時間労働を強いられる環境が続いています。一人ひとりの負担を減らすことが、今後のバス業界の運営には必要で、事故を減らすためにも、増員が重要になってくるでしょう。
そんな中、人手不足を解消するためには、他の企業が行っているように外国員の受け入れが大切になってきます。
しかしビザや運転免許の他に、価値観が異なる外国人をバス運転手として迎え入れるのは、難しいという課題もあるのです。
そういった問題の中、どのようにバス運転手として外国人を受け入れるのか、指導の観点からもバス会社の対策が肝心になってくるのではないでしょうか。
バス運転手として外国人を受け入れるのは難しい
現在の状況では、ビザや運転免許、文化の違いといったことから、外国人をバス運転手として受け入れるのは難しいと言えるでしょう。
ただ今後の制度の変更や外国人労働者受け入れのため、バス運転手の技能や考え方を指導する環境を整えることができれば、外国人労働者の受け入れも多くなる可能性があります。
日本のバス運転は、安全第一で時間通りに乗客を目的地まで運ぶことが重要であるため、そういった観点を指導することができれば、今後のバス運転手として外国人が採用される日も来るかもしれません。
まずはビザや運転免許の問題が改善されるまでは、外国人労働者がバス業界で活躍することは難しいでしょう。
送迎バス運転手の求人なら、日本運転手求人センターにお任せください!
送迎バスの求人はこちら