バス運転手はワンマンでどこまで走れるの?距離や体力から見る業界の実情

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バス運転手はワンマンでどこまで走れるの?距離や体力から見る業界の実情

バス運転手はワンマンでどこまで走れるの?距離や体力から見る業界の実情

「バス運転手はワンマンでどこまで走れるの?」「体力に自信がないけれど、ワンマンでは何kmぐらい走るの?」など、バス運転手のワンマン走行に疑問を感じている方は多いものです。
現在は、事故防止の観点から、あらゆる基準が設けられていますが、まだまだ理解が少ないのが現状。ワンマンで基準以上の距離を走行してしまうバス会社、運転手も存在しています。
そこで、今回はバスの運転手はワンマンでどこまで走れるのか、について詳しく解説します。

厚生労働省がバス運転手に向けて定めたルール

バス運転手がワンマンでどこまで走れるのか、については、明確なルールとして厚生労働省がいくつか基準を設けています。次を見てみましょう。

■昼間は500kmまで

高速バスのように長距離走行が前提となる場合は、昼間の時間帯の走行上限は500kmです。走行距離が500km以上に及ぶ場合は、2人体制で交代しながら運転をしなければなりません。

■夜間は400kmまで

夜間バスのように、夜間走行する場合は上限が400kmと定められています。400kmを超える場合は、上記同様に2人体制での運行となります。
しかし、夜間バスに関しては「運行前に休息時間が11時間以上とれている」などのような条件を満たしている場合に限り、上限が500kmです。

■休憩や休暇のルールも設けられている

ワンマン走行に限らず、バス業界は厚生労働省によって休憩や休暇のルールも細かく定められています。
例えば、「4時間の運転に対し休憩時間は30分以上」「退勤してから次の出勤までは8時間以上あけてから」など。過剰労働を防ぐために設けられたルールであり、守らずに運転してしまうと事故のリスクが上昇してしまいます。

バス運転手の体力から見るワンマンの限界

仮に、厚生労働省が定めるルールを厳守しても、バス運転手自身の体力によっては、上限以下で対応する必要があります。

■疲労による集中力低下

バスの運転手は、長時間神経を使う職業です。そのため、疲労が蓄積しやすく、集中力の低下を招くことがあります。
バスの運転手にとって、集中力の低下は非常に危険な状態。事故に陥る危険性が増すため、自身の体力と照らし合わせることも大切です。

■眠気の問題

十分に休息をとったにも関わらず、眠気を感じることがあります。
これは、バス運転手に限らず、一般的な会社員や学生にも同様の経験があるもの。例えば「食事の直後」「14時ごろのタイミング」「服用している薬の副作用」など、さまざまな原因で眠気は感じます。
そのため、仮に厚生労働省が定めたルール通り、もしくはそれ以下の走行距離であったとしても、必ずしも安全運転とはいえません。
自身の生活習慣や環境をよく見直し、ワンマン走行が可能であるかを判断する必要があるでしょう。

ルール違反のバス会社・運転手は後を絶たない

厚生労働省が定める数々のルール。非常に細かいうえに、手間となることも多いため、ルール違反しているバス会社や運転手は少なくありません。その結果、深刻な事故を引き起こしてしまうことにつながります。
実際、日本では、バス会社のルール違反が原因の事故は何件も発生しているもの。乗客としては不安を感じてしまいます。
乗客はもちろんのこと、運転手自身の身を守るためにも、ワンマン運転をする際は細かいルールや自分の状況を把握したうえで、運転することが大切です。

バス運転手はルールを守ったうえでワンマン走行が大切

バス運転手はルールを守ったうえでワンマン走行しなければなりません。
乗客の命を守るだけではなく、運転手自身の命を守ることにもなるため、定められた走行距離以上の運転は避けることが大切です。
バス運転手によるワンマンに疑問を感じている方は、今回の記事を参考にしながら、定められているルールについて、理解を深めてみてはいかがでしょうか。

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