バス運転手の仮眠室って？概要と実際の寝心地

バス運転手が運転するバスには、「仮眠室」が設けられている場合があるのをご存知ですか？
安全運転を目指すうえで、バス運転手の寝不足はご法度。ハードな業務内容でも、問題なく睡眠時間を確保できる仮眠室は、バス運転手にとって必要な空間といえるでしょう。
そこで、今回はバスに設けられている「仮眠室」の概要や、寝心地などについてご紹介します。

仮眠室が設けられているバスは、主に「大型バス」です。
高速バス、夜行バス、といった長距離運転となるバスは、運転手の適度な休みが必要不可欠。「居眠り運転」「前方不注意」といった、睡眠不足による事故を防ぐためにも、必須の空間といえます。
高速バスや夜行バスのような、長距離運転を前提としたバスは運転手が休むための仮眠室が設けられているもの。また、400km以上走行する場合は、2人体制で運行しなければならないため、交互に仮眠室を利用するという体制が一般的です。

バスの仮眠室は意外にも寝心地が良いといわれています。
1人が足を伸ばして眠れる大きさのベッドが完備されていて、窮屈な思いをしながら過眠を取ることはありません。
バス会社によっては、寝心地の良いマットレスや掛布団が完備されていることもあるようです。
しかし、1点難点として「騒音問題」が挙げられます。仮眠室は、タイヤの近くに位置するため、必然的に走行音が響きやすくなってしまうもの。
「うるさすぎて眠れない！」といったレベルではないものの、慣れるまでは走行時の騒音が気になってしまうかもしれません。

実は、バスの仮眠室の環境は快適に整えられています。
上述した通り、ベッドが完備されているだけでなく、「エアコン」「ライト」「コンセント」「運転手との連絡が可能な電話」「荷物置きスペース」なども備わっているのです。
ちなみに仮眠室の広さはおよそ１畳。カプセルホテルの感覚で使用できるのが、バスの仮眠室の特徴といえます。
また、外から出入りするために開閉するドアには小窓もついており、仮眠室から外部の状況を確認することもできます。
バスの仮眠室は、季節や時間帯を問わずに快適に体を休めることができる空間。長距離運転をするバス運転手にとって、仮眠室の快適さは必須といえるのでしょう。

バス運転手が安全運転をするためには「適度な休息」は必要不可欠です。
実際、過労や睡眠不足といった問題が原因で、バスが事故を起こしているケースは存在しています。多くの乗客の命を預かっているからこそ、バス運転手はしっかりと休息して、業務を遂行しなければなりません。
今回の記事では、そんなバス運転手が使用する「仮眠室」についてご紹介しました。あまり知られることのないバスの仮眠室。意外にも快適な空間が広がっており、長時間の運転も問題なくこなせるよう、様々な配慮がされています。
バス運転手にとって、仮眠室はそれほど重要な場所といえるのです。



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