あなたの車の燃費はいい? 悪い? 愛車の実燃費を計算する方法
あなたの車の燃費はいい? 悪い? 愛車の実燃費を計算する方法
あなたは自分の車の燃費をご存知でしょうか? 燃費はガソリン代に直結してくるので、燃費のよい車種は人気が高く、各自動車メーカーも低燃費技術の向上にしのぎを削っています。しかし、燃費というのは運転のしかたや使用状況などによって1台ごとに変わってくるものなので、実燃費と呼ばれる実際の燃費と、メーカーが示している燃費との間には誤差が生じます。
ここでは、実燃費の計算方法と、実燃費を把握することのメリットなどについて解説します。
そもそも燃費ってなに?
燃費とは、ガソリンや軽油といった燃料1Lあたりの走行可能距離を示しています。たとえば燃費が20km/Lなら、燃料1Lで20km走れるということです。
燃費は自動車メーカーが出しているカタログなどにも掲載されていますが、これは各メーカー共通の測定方法によって出された、いわゆるカタログ燃費と呼ばれるものです。カタログ燃費は、屋内走行、エアコンなどの電装品を使用しない、ハンドル操作をしないなど、実際の使用状況とはかけ離れた条件下で測定されています。よって、実燃費がカタログ燃費より落ちてくるのは当然のことなのです。
実燃費の計算方法
最近は、リアルタイムで燃費を測定してくれる燃費計がついた車も増えてきていますが、次の「満タン法」によっても自分の車の実燃費を計算することができます。
1.燃料を満タンにする
2.トリップメーターをリセットする(あるいは、トリップメーターに表示されている走行距離をメモしておく)
3.ある程度走行したら再度燃料を満タンにして、給油できた量(A)をチェックする
4.トリップメーターに表示されている走行距離(B)をチェックする(あるいは、現在表示されている走行距離から、2で表示されていた走行距離を引く)
5.「(B)÷(A)」が自分の車の実燃費
つまり、前回の給油時からの走行距離(B)を使用した燃料量(A)で割れば実燃費が分かるということです。もし(B)が200kmで(A)が10Lであれば、実燃費は200km÷10Lで20km/Lということになります。
実燃費を知るメリットは?
実燃費を把握しておくことには、次のようなメリットがあります。
①給油のタイミングがわかる
実燃費を知っていると、給油ランプが点いてからあとどのくらい走れるかがわかり、すぐに給油ができない状況でも落ち着いて運転することができます。車種にもよりますが、給油ランプは残り10L以下になると点滅するといわれています。もし実燃費が20km/Lであれば、給油ランプが点いてから10L×20km/Lで200km前後走れることがわかります。
②車の異常に気が付きやすくなる
実燃費をこまめに計算しておくと、燃費がガクンと落ちたときに「おや?」と感じることでしょう。急な燃費の低下は、タイヤの空気圧減少やエンジンオイルの汚れといったトラブルが原因として考えられます。車の使用状況が変わっていないのに燃費が落ちた場合は、早めにメンテナンスに回すようにしましょう。
③燃費を向上させる意欲につながる
実燃費を知ることは、なるべく燃費をよくしようとする意欲につながります。燃費をよくするには、次のような点に注意して車に乗るとよいでしょう。
・アイドリングをしない
・不要な急加速、急ブレーキをしない
・エアコンの使用を控え、なるべく窓を開けて走行する
・車内の荷物を減らす
・エンジンブレーキを活用する
・タイヤの空気圧を上げる
最後に
燃費をよくすることは燃料費の節約だけでなく、CO2排出量を抑え、地球温暖化を防ぐことにもつながります。最近は、走行距離や給油量を入力するだけで燃費を計算し、記録しておけるスマホアプリもあります。ぜひ上手に活用して、自分の車の燃費を向上するよう心がけましょう。