なぜ男の子には乗り物が好きな子が多い? 好みに性差が生まれる理由
なぜ男の子には乗り物が好きな子が多い? 好みに性差が生まれる理由
車や電車といった乗り物に夢中になり、朝から晩まで乗り物のおもちゃで遊ぶという男の子は多いものです。もちろん個人差はありますが、女の子に比べると男の子は電車やバス、車に夢中になりやすいといえます。子どものおもちゃの好みや遊びの好みに性差が生まれるのはなぜなのでしょうか?
この記事では、男の子が特に乗り物好きになりやすい理由について紹介します。
子どもの好みは生まれる前に決まっている?
かつては、男の子と女の子で好きなおもちゃや遊びが異なるのは環境による影響が大きいと考えられていました。男の子には乗り物のおもちゃ、女の子にはぬいぐるみや人形が与えられることが多いため、自然とこういったものを好むようになると思われていたのです。
しかし近年の研究で、遊びの性差には性ホルモンの影響が関連することが分かってきました。母親の胎内で子どもの性別が決まると、男の子の場合には男性ホルモンが多量に分泌されます。このタイミングでいわゆる「男の子脳」が形成されることが、生まれたあとに男の子らしい遊びを好むようになる要因と考えられています。
環境も子どもの好みに大きく影響する
もちろん子どもの遊びにはホルモンだけでなく、育った環境も大きな影響を与えます。
生まれつき乗り物が好きという子どもに乗り物のおもちゃを与えれば、さらに乗り物が好きな子に育ちやすくなります。ただし、近年では男女の境目を超えてさまざまなおもちゃを与える親も増えているため、子どもの好みも多様化しつつあります。
3歳ぐらいになって社会生活を始めると、子どもは自分の性別や周囲の性別を意識し始めます。すると子どもは、男の子向きか女の子向きかという観点でおもちゃやTV番組を選ぶようになるのです。社会生活におけるさまざまな体験も、子どもの好みを左右する重要な要因になるといえるでしょう。
乗り物を好むのはサルのオスも同じ?
子どもがどういった遊びを好むかはホルモンによる要因や環境による要因が考えられます。ただし、男の子と女の子に現れる好みや行動の違いに関することは現代の科学ではまだまだ解明されておらず、今後の研究が待たれます。
最新の研究によると、人間以外の霊長類にもこういった傾向がみられるといいます。サルにいくつかのおもちゃを与えると、オスは乗り物のおもちゃを、メスは人形のおもちゃを選ぶことが多いといいます。オスは動くものに興味を持ち、メスは子育てに関するものに興味を持つという動物的な本能が好みに関係している可能性も考えられます。
まとめ
男の子が乗り物に夢中になりやすいのは、男性ホルモンの影響や環境的な要因のほか、本能的なものも関係しているのかもしれません。
乗り物の形や色の違いを楽しんだり、車両の名前を覚えたりすることに時間を忘れて没頭する男の子は多いものです。乗り物への興味を通して子どもは多くのことを学習していくものなので、温かく見守ってあげたいですね。
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