中型免許でどこまで乗れる？　今さら聞けない免許の基本

2018年現在、中型免許を取得した場合どのような車種を運転できるのかはご存知でしょうか？
　過去の法改正により、免許の区分によって乗れる車種がいくつか変更になったり、「中型8t限定免許」「準中型免許」という新たな区分ができたりしました。中型免許にはトラックやバスなどの業務用車が大きく関係しているため、このような車を使った仕事に就きたいという方は制度をきちんと理解しておく必要があるでしょう。今回は、中型免許を取得した場合に乗れる車種を挙げるとともに、中型8ｔ限定免許との違いについてご紹介します。

●【最新版】中型免許で乗れる車種とは
2021年現在、中型免許を取得することで運転できる車種は以下の通りです。
・車両総重量……7.5ｔ以上11ｔ未満
・最大積載量……4.5ｔ以上6.5ｔ未満
・乗車定員……11人以上30人未満
・車種例……4ｔトラック、定員29人以下のマイクロバスなど
マイクロバスは、ゴルフ場やホテル、病院や幼稚園などさまざまな場所で使用されている送迎バスのことです。

中型8ｔ限定免許とは、2007年の法改正以前に取得した普通免許のことです。

この法改正の前まで免許の区分は大型免許と普通免許の2種類だけで、普通免許を持っていればあらゆる中型自動車を運転することができました。しかし、大型化したトラックでの死亡事故が増加したことを受け、道路交通法が改正され中型免許が新設されたのです。中型免許の講習では、未熟なドライバーによる事故防止のためにトラックの運転に適した実技などがメニューに組み込まれました。

中型8ｔ限定免許を持っていれば、車両総重量8ｔ未満のトラックなどを運転することはできますが、8ｔを超えるトラックやマイクロバスを運転することはできません。この法改正後は、就職先の選択肢を広げるために8ｔという制限を解除し、中型免許を取得する方が多く見受けられます。

8t限定中型免許取得にかかる費用は、方法によって相場が違います。
普通自動車免許（MT）を所持している場合、合宿は平均7～15万円、通学は10万円前後、AT限定免許を所持している場合は合宿19～31万円、通学の場合は11～14万円ほどになっています。
一発試験の場合3万円前後となっています。
一発試験とは、教習所に通わずに運転試験場で受験するだけの方法で、一発で合格するとその分費用も抑えられますが、不合格が続くと費用が増してしまいます。

教習所によってプランも違い、合宿所の場合は部屋によっても料金が変わる場合があります。
地域によっても相場に違いがあるので、お住いの地域の相場をチェックしておくようにしましょう。

中型8ｔ限定免許を解除し、中型免許にステップアップするためには、一般的に2つの方法があります。
・運転免許試験場で直接試験を受ける
・指定の自動車教習場で技能講習を受けた後に試験を受ける
直接試験場に行くメリットは、講習を受けない分費用が安く済むことや短期間で限定解除ができることです。しかし、試験の合格基準はとても厳しいので一発で合格できる可能性は20～30％といわれています。確実に合格するためにも、多少コストはかさみますが講習を受けてから試験に臨むことをおすすめします。

●限定解除にかかる費用
中型8t限定免許を解除する場合、どの限定を解除するかによって費用が変わります。
通う教習所や補講などによって追加費用が発生することもあるので、参考として考えてください。

中型8t限定オートマ免許の場合12万円前後、中型8t限定マニュアル免許の場合は10万円前後かかります。
また免許センターで解除申請をするときに手数料として1,450円必要です。

一発試験で限定解除する場合、運転免許センターでの受験料しかかかりません。
試験車両の使用料として1,550円と手数料1,450円が必要です。

中型免許を取得し、運転できる車種が増えることで仕事の幅はぐっと広がります。特に送迎のお仕事をするにあたり、マイクロバスを運転できることは就職活動をする上で大きな強みとなるでしょう。中型免許の取得に関心のある方は、今回ご紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。

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