ドライブレコーダー、貸し切りバスに義務化!
ドライブレコーダー、貸し切りバスに義務化
今では新車購入の際に最初から見積もりに組み入れられていることが多くなったドライブレコーダーですが、道路運送法の改正により貸し切りバスにはドライブレコーダー設置が義務化されています。
ディーラーオプションの場合は、種類も多くはなく選択肢も限られているため深く悩むことはありません。
既存の車にドライブレコーダーだけを設置する場合、種類も多く価格もピンからキリなので性能などを確認して合ったものを選ぶことができることできます。
ドライブレコーダーは使えればどんなものでも良いわけではなく、機能も違うので逆に種類が多すてどれを選べば良いのか迷ってしまうこともあります。
ドライブレコーダーに必要な性能や注意点などをまとめてみましたので、選ぶ時の参考にしてみてください。
長野県軽井沢町のスキーバス事故を受け、国土交通省は貸し切りバス会社に対し、走行中の車内外を撮影するドライブレコーダーの搭載を義務づける方針を決めたそうです。
道路運送法の省令を改正し、ドライブレコーダーの設置と映像記録の保存を義務づける方針です。運転手の指導や研修に役立てることもバス会社に求める。
ドライブレコーダーは業界団体の調べでは、貸し切りバスへの普及率は、まだ約2割にとどまっているそうです。
設置するドライブレコーダーの性能
ドライブレコーダーの基本的機能は大きく分けて次の3つです。
・エンジン始動と同時に常時録画
・音声記録
・手動録画
以上の機能は最低限の機能とされていて、付いていない商品はほとんどありません。
最低限の機能のみなので、価格が安くお守り程度でとりあえず付ける場合などは十分と言えるでしょう。
●録画範囲で選ぶ
録画できる範囲は「前方」「前方+車内」「前方+後方」「360度」の4パターンに分けられます。
前方のみが基本タイプですが、車内でのトラブル等の記録としては車内録画、あおり運転や後ろからの衝突事故に備えるなら後方カメラも安心です。
360度録画は室内にカメラを設置し、窓越し360度全方向の録画を一括記録できるところが便利です。
選ぶ際にどこに重点をおけばいいのか迷った場合は、最大の目的と言えるのが録画機能なので、撮影範囲から考えて選ぶことをオススメします。
法令違反のドライブレコーダーの種類
ドライブレコーダーはネット通販で購入することもできます。
ネット通販は便利で取り付けも自分で簡単にできるのでお得というメリットがありますが、ひとつ間違えると法律違反になることもあるので注意が必要です。
法律で定められているのが「道路交通法」「道路運送車両法」の2つです。
どちらの法律も守らなければならないものなので、
取り付け位置を間違えると法律違反となるので気を付けましょう。
簡単に言うと「フロントガラス上部20%以内」または「バックミラーの裏側」に取り付けるようにすれば法律違反にはなりません。
「フロントガラス上部20%以内」というのは、バックミラーの位置が同じくらいの高さにあるので、バックミラーを基準に考えれば大丈夫です。
車検ステッカーなどに重なるように取り付けることも禁止なので、気を付けてください。
夜間の解像度にも注意が必要
ドライブレコーダーのポイントになるのが録画された映像の鮮明さです。
録画された映像を見たとき、映像がはっきりしていなかったら意味がありません。
明るい時間帯の映像は現像度であまり違いはありませんが、トンネル内や夜間など暗い場所では現像度によって違いが出てきます。
夜間でも街灯があって明るい道路の場合、はっきりとした映像が残ることは多いです。
現像度が低いと、暗い道路では車のライトが当たった部分だけはっきり映るのに対し、当たっていない部分は暗闇のままだったりします。
逆にライトが当たったところ、もしくはライト部分(バックライト付近のナンバープレート等)が白浮きしてしまい、肝心なものが映らない可能性もあるので注意が必要です。
事故は時間を問わずおきる可能性のあるものです。
夜間でもしっかりと記録が残せるように、夜間対応の現像度を確認してから導入するようにしましょう。
SDカードの挿入もチェック
ドライブレコーダーは設置して終わりではなく、記録してこそ意味があるため記録媒体のSDカードは必要不可欠です。
挿入エラーも起こるので、対策として覚えておいてください。
・SDカードの金色の端子部分に汚れやごみがついていないか確認してください。
汚れがあった場合は綿棒に揮発性のあるアルコールを付けて軽く拭き取ってください。
・カード挿入時にカチッと音が鳴ってロックされたことを確認してください。
・本体の電源をいったんオフにし、カードを抜挿してから再起動してください。
SDカードには書き換え回数という、いわゆる寿命があるので、上記動作を試しても問題が解決されない場合はSDカードの不具合の可能性もあります。
ドライブレコーダーについて紹介してきましたが、重要性についてご理解いただけたでしょうか。
ドライブレコーダーはより良い性能のものなら安心ですが価格は高くなる製品で、性能や取り付けやすさなど、価格と比例していると言えるでしょう。
フロント単体で取り付けるものか前後2カメラにするなど、予算と性能などを考え合ったものを購入することがオススメです。
万が一を考えると取り付けて損はないので、もしもの場合に備えて設置しましょう。